石碑拓本裏打ち

お客様がとられた石碑の拓本をお手軽表(紬表装)で、とのご依頼がありましたので、途中の「裏打ち」の過程を撮影しました。写真の作品に若干巻き癖が見えるのは、掛軸用の薄い裏打ちのためで、裏打ち紙が額装用の「鳥の子」であれば、かなり平らに仕上がります。
- カテゴリ
- 裏打ち・その他
- 表具種類
- 裏打ち
- 作品サイズ
- 幅約400mm×高さ約530mm
- 参考価格
- ¥600
(裏打ちのみ) - お預かり
- 2014-07-18
- 納品
- 2014-07-22
作品

お客様が取られたこの拓本は、石碑の彫りが深かった、とのことで、かなりのやぶれ箇所がありました。
当店の裏打ちは、作品に軽く霧を吹き、熱でプレスすることによりしわを取ります。従来の技法では作品を台に密着させるため、作品に水分を多く含ませます。そのため、破れ部分が非常にデリケートになり、その位置調整はたいへん神経を使う作業でした。熱圧着の場合、軽い霧吹きですので容易です。この程度の状態であれば、当店では追加料金は頂いておりません。
この後、紬表装に仕立てて納品いたしました。