汚損作品のデジタル修復

お客様が学生の頃に書かれた思い出の作品を何とか形にしたいとのご相談です。手作業での修復はご予算オーバーとのことでしたので、デジタル修復をご提案しました。
思い出のある作品と言いましても、ご自身の作品では、それほどご予算をかける気にならない方もいらっしゃるかと思います。また、ご予算のかけられる大切な作品であっても、痛み具合によって、美術館・博物館クラスの技術が必要になり、当店の技術で手に負えない場合もあります。そのような場合は、是非デジタル修復をご検討下さい。原本は痛みが進行しないよう、大切に保管していただき、鑑賞は複製で、というのはいかがでしょうか。
- カテゴリ
- 電子化・印刷
- 作業種類
- デジタル修復
- 作品サイズ
- 半切(幅約350mm×高さ約1350mm)
- 参考価格
- ¥17,200
- 本格表装
- ¥15,000(化繊緞子価格)
- 印刷
- ¥2,200(電子化含む)
- 納品
- 2008-05-25
作品

作品は、しみ、やぶれなどがあり、さらに素人の手で裏打ちがされておりました。しみを薬剤で処理するためには、裏打ちを剥がさなければなりませんが、やぶれがある場合、裏打ちを剥がすことはかなり困難になりますが、その裏打ちが素人の手による場合、糊の素性も分かりませんのでさらに困難になります。 かなり傷んではおりましたが、墨の部分はすべて残っておりましたので、画像処理での修復はそれほどたいへんではありませんでした。
表装

電子化、画像処理を経て印刷した作品は、本格表装をさせていただきました。 当時の作品があざやかによみがえりました。 複製や画像処理などは、当時まだ研究中でしたので、料金は表装代のみでさせて頂きました。