水墨武者絵三段表装

画像処理の研究のため、書籍より電子化した作品を書道用紙に拡大印刷したものがありましたので三段表装にしてみました。書籍の画像は250mmほどの高さでしたので、約5倍に拡大し、印刷しましたが、印刷物は色の濃淡を点の粗密で表現しており、画像を拡大するとその点も拡大されるので、拡大した画像を筆で書いたような雰囲気にするための画像処理にたいへん苦労しました。
本制作例はあくまで参考であり、当店では、作者ご本人様以外の方からの、作品電子化の依頼に関しましては、下記の覚書を提出していただくことにしております。また、当店では、完成した掛軸の販売は行っておりません。
- カテゴリ
- 本格表装
- 表具種類
- 三段表装
- 掛軸サイズ
- 幅約450mm×高さ約1700mm
(軸先間約510mm) - 参考価格
- ¥24,000
- 基本料金
- ¥21,000(化繊緞子使用)
- 追加加工
- ¥3,000(一文字廻し)
作品

- 作品名
- 戦国ゲームのアニメ映画化公式イラスト集より
- 作品サイズ
- 幅約100mm×高さ約250mm
(拡大して使用) - 作者
- 大久保徹先生/プロダクション I.G
風帯

三段表装の場合、当店の標準は「筋(すじ)風帯」です。筋風帯とは、「沈め」という技法を使い、風帯を天の部分に一体にする形式のことです。「沈め」とは、表現したいラインよりも、糊しろ分幅広のライン用の布用意し、1.5mm〜3mmほど隙間をあけて糊付けして、隙間から覗く布によってラインを表現する技法のことです。
軸先

本格表装の軸先は、焼き物、黒檀、象牙風高級硬質樹脂などが標準です。
一文字廻し

一文字(作品上下の白地金襴部分)と同じ布で、作品の両端にも「沈め」の技法でラインを入れ、作品を取り囲むようにすることを「一文字廻し」と言います。立派な感じになりますので、作品の雰囲気によっては合わないこともあり、追加加工とさせていただいております。