岡本匡之先生習作 印刷生地による本格表装

カレンダーにも使わせていただいた先生の作品を、掛軸を部品に分解してを布地に印刷し、在来の「切り継ぎ」の技法でで掛軸に仕立ててみました。
印刷生地ですので、色、柄だけでなく、柄の大きさまで自由自在です。今までは表装用の生地は「選ぶ」ことしかできませんでしたが、これからは「作り出す」ことができるのです。
- カテゴリ
- 印刷応用表装
- 表具種類
- デザイン表装
- 表具サイズ
- 幅約450mm×高さ約865mm
(軸先間約510mm) - 参考価格
- ¥23,100(当店試作品)
- 本格表装
- ¥21,000(貴船緞子価格)
- 作品電子化
- ¥1,400(作品+生地)
- 印刷料金
- ¥1,400(作品+生地)
- 用紙代
- ¥800(インクジェット用ポリエステル)
作品

- 作品名
- 習作
- 作品サイズ
- 幅約365mm×高さ約170mm
- 作者
- 岡本匡之先生
- 制作年
- 2012年
デザイン

ソフトウエア上で、デザインパーツを配し、生地をデザインをしています。
今回は、かな料紙で使われるやぶれ継ぎのデザインを取り入れ、柄の一部に、水の景色にちなみ、伝統的な柄である青海波をあしらってみました。曲線ののりしろは、定規をこしらえて平行にずらしても、のりしろの幅は一定になりませんので、かなりの手間か高度が技術が要求されます。印刷生地であれば、画面上のことなので、お客様のイメージにより近いものが作れます。
生地印刷

インクジェット用ポリエステルに印刷したところです。すべてのパーツを1枚に印刷し、部品を切り出して掛軸に仕立てます。
布は、90度向きを変えると全く違った色に見えることが多く、掛軸の反物は多くの無駄を覚悟しなければなりませんでしたが、この方法であれば無駄が少なくて済みます。