松岡素桃先生「櫻」一体印刷による表装

以前、展覧会に出品する先生の作品を額装させていただいた際、許可を頂いて電子化させていた作品を、画像処理でデザインと作品を合成し、一体で一枚に印刷し、掛軸に仕立てました。
一体での印刷ですので、在来の技法では難しいデザインにしてみました。扇面には影のある幅林を施し、背景はグラデーション、桜の花びらは作品の上にも散らしてあります。
- カテゴリ
- 印刷応用表装
- 表具種類
- デザイン表装
- 掛軸サイズ
- 幅約450mm×高さ約865mm
(軸先間約510mm) - 参考価格
- ¥17,500
- 本格表装
- ¥15,000(化繊緞子価格)
- 作品電子化
- ¥200
- 印刷料金
- ¥1,400(作品+生地)
- 用紙代
- ¥900(インクジェット用ポリエステル)
作品

- 作品名
- 櫻
- 作品サイズ
- 幅約365mm×高さ約240mm
- 作者
- 松岡素桃(延子)先生
額装

当店用に複製を額装させていただきました。加工はボード加工で、影を大きく取った幅林は千代紙を使用しています。 当店にて長期間掛けっ放しでしたので、ベースの鳥の子はかなり焼けてしまいました。
電子化された作品は、たとえば額装のオリジナルを保持したまま、複製で掛軸を制作し、楽しむこともできます。
デザイン

ソフトウエア上で、作品やデザインパーツを配し、デザインをしています。作品を軸のどこに配置するかは、制限がありませんが、センスが試されることでもあります。そういう場合は、本来の掛軸の寸法の割合をベースに考えると、大失敗はありません。
印刷

作品・表装一体でインクジェット用ポリエステルクロスに印刷します。このあと、裏打ち、端折、総裏をしたのち、軸を取り付けて完成です。