墨作品電子化

凌雲堂では、「フラットベッド・スキャナ」と呼ばれる装置を使い、墨作品の電子化(スキャニング)を行っております。

印刷するためには、作品を電子データに変換する必要があります。一度電子化された作品は、あとは何回・何枚でも印刷代のみで印刷でき、また、電子データならではのさまざまな応用が考えられます。

「フラットベッド」と呼ばれる、ごく一般的な種類のパソコン用のスキャナは、額縁状にガラス面が凹んでおり、ガラス面より大きな作品を、部分的に取り込むことが困難でした。 凌雲堂では、独自に段差をなくす改造をしたA3サイズのスキャナを使用し、作品をスキャナに乗せるのではなく、スキャナを作品の方に乗せ、 分割して取り込んだ画像を画像処理で再合成する、という手法を使うことにより、研究用の高価な機材などを使うことなく、 お手軽な料金で大きな作品を取り込むことが可能となりました。

独自に改造したスキャナ
アルミでフレームを組み、ガラスが同一面になるよう接着
作品の上に乗せて使用することができる

また、スキャナを作品に密着させることができれば、 軸装・額装されたままの作品も取り込むことができ、通常は曲げることのできない、板状の作品を掛軸にすることもできます。また、従来、表装することのできなかった水溶性の画材の作品や、 膠分の少ない筆ペンなどの作品を掛軸に仕立てることもできます。

[PDF]墨作品電子化・印刷料金表

作品サイズ

当店の装置で一度に電子化できる最大サイズはA3(29.7cm×42cm)で、それを超えるサイズの作品は分割して電子化をし、画像処理で合成する、と言う手法を使います。合成には別途画像処理の料金が必要です。料金表の価格は、合成の料金を含んだ価格になっています。

料金は、合成に必要な辺の数と、合成の難易度で決めさせていただいております。余白部分で合成できる書作品と、余白部分の少ない絵画作品では、難易度が大きく異なります。

なお、料金はあくまでサイズを基準とし、実際の作業で分割の枚数を増やした場合は当店の負担とし、追加の料金の請求は致しません。

作品の色彩

電子化はモノクロの作品に限らせていただきます。

電子化は基本的にカラーで行い、紙色を除去する画像処理をしたのちに、グレースケールへ変換し、コントラスト調整やトーンカーブ等で階調補正を行います。保存はグレースケールとなります。

当店にカラーマネージメントの知識や技術がない、安価な民生用の装置なので能力に限界がある、紙色・汚れ除去の画像処理で、全体の色が変わる、などの理由から、カラーで電子化した作品はどうしても「まるで描いたような仕上がり」にすることはできません。

なお、ご自身での画像処理の素材にする、電子化の品質にご納得がいただける、などの場合は、カラーで電子化したデータをそのままお渡しすることも可能です。お申し出下さい。

作品の状態

装置を作品の上に乗せて使用できるよう改造しておりますので、ガラス面を作品に密着させることができれば、表装されたままの作品や、板状のものに描かれた作品など、どのような作品でも電子化することができます。裏打ちのされていない作品も電子化することは可能ですが、シワは影として映り込むため、画像処理が必要になり、費用が発生する場合があります。

ガラス面は密着させる必要がありますので、額縁から外せないような作品は、この装置で電子化することはできません。

また、スキャナの重量(約4kg)に耐えられないデリケートな作品の場合はお請けすることはできません。

ファイル形式

電子化時に使用しているCorel_PHOTO-PAINT_13(Windows)は、以下のファイル形式での出力が可能です。

BMP - Windows ビットマップ

CPT - Corel PHOTO-PAINT イメージ

EPS - Encapsulated PostScritp

GIF - CompuServe ビットマップ

JPG - JPEG ビットマップ

PCX - PaintBrush

PNG - Portable Network Graphics

PSD - Adobe Phtoshop

TIF - TIFF ビットマップ

[PDF]墨作品電子化・印刷料金表

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大判少部数印刷(インクジェット出力)

凌雲堂では、大判水性顔料プリンタEPSON_PX-H9000を使った少部数インクジェット印刷をお請けしております。

当店で電子化された作品だけでなく、当店使用のソフトウエアで読込可能であれば、作品以外のデータでもご利用可能です。PCの持ち込みについても柔軟に対応いたします。ご相談下さい。

PX-H9000製品情報
PX-H9000仕様
PX-P/K3インクテクノロジー

[PDF]墨作品電子化・印刷料金表

ファイル形式

当店使用のCorelDRAW GraphicsSuite 13(Windows)は、以下のファイル形式の読込が可能です。

AI, BMP, CDR, CGM, CMX, CPT, DES, DOC, DSF, DWG, DXF, EPS, GIF, HTML, JP2, JPG, PCT, PDF, PLT, PNG, PRN, PS, PSD, PSP, RIF, RTF, SVG, SWF, TIF, WPD, WPG, XCF

全てのファイル形式の読込を保証するものではありません。

複雑なグラデーションやソフトウエア独自のエフェクトなどは再現されない可能性が高いので、ラスタライズ(ビットマップ化)して下さい。

テキストは全てアウトライン化して下さい。

可能であれば、できるだけ古めのバージョンで保存して下さい。ファイルの開かない可能性が低くなります。本ソフトのリリースは2006年です。

画像サイズ

用紙サイズは最大幅約1100mm(44インチ)です。ラスタデータの場合、A3より大きいサイズは300dpiまでとします。ベクトルデータの場合、ソフトウエアとドライバの相性のためか、オブジェクトの構成により、全てのオブジェクトが出力されない場合がありますが、オブジェクトをラスタライズ(ビットマップ化)すると回避できる場合がありますので、ファイルを複製の上、データを操作させていただく場合があります。

カラー・マネージメント

凌雲堂では、カラーマネージメントは行っておりません。ソフトウエアのカラーマネージメントはオフにしており、ドライバのデフォルト(sRGB)で出力しております。

正確な色が必要な場合、お持ち込みのPCにも柔軟に対応いたしますのでご相談下さい。

PCお持ち込み

当店の環境はWindowsベースのマイナーな古いソフトウエアですので、Macintoshなど、お持ち込みのPCにも柔軟に対応いたします。データを制作したソフトウエアをインストールしたノートPCにEPSON社のwebサイトよりPX-H9000のドライバをインストールの上お持ち下さい。

接続はUSBのみとなります。おもにセキュリティの観点から、プリンタとそれに接続したPCをネットワークに接続しておりません。ネットワーク経由での接続はできませんので、USBポートのないパソコンではご利用になれません。

用紙について

用紙は下記の在庫の他に、お持ち込みの用紙にも柔軟に対応いたします。用紙の厚さは1.5mmまでです。書道用紙など、薄手の紙はプリンタ内部でシワになってしまうため、裏打ちの必要がございます。

裏打ちは、用途によって「鳥の子(画用紙程度の厚さ)」「美濃(コシがあり書道用紙と同程度の厚さ)」「粘着式で後からはがせるのも」があり、料金は同一です。料金表の記載を越える大きなサイズの裏打ちは基本的にお断りしておりますが、若干のしわや歪みなど、仕上がりに妥協いただける場合、お請けすることも可能ですのでご相談下さい。

[PDF]凌雲堂裏打ち料金表

用紙の在庫

2014年7月現在、下記の種類の用紙の在庫がございます。バナークロス以外はほぼ原価にてのご提供です。どうぞご利用下さい。

用紙 長さ 価格
書道用紙
(裏打必要)
裏打ち料金のみにてサービス中
障子紙 95cm 63cmにつき ¥100
襖紙 95cm 12cmにつき ¥100
楮二層紙 110cm 3cmにつき ¥100
楮二層紙(1/3幅) 35cm 9cmにつき ¥100
PXマット紙 59.4cm 42cmにつき ¥100
バナー用クロス 61cm 10cmにつき ¥100
鳥の子紙 95cm×182cm ¥1,500〜
楮二層紙(A3ノビ) 32.9cm×48.3cm ¥700
[PDF]墨作品電子化・印刷料金表
[PDF]凌雲堂裏打ち料金表

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インクジェット応用表装

インクジェット応用表装

インクジェット用の布(クロス)メディアを使用した掛軸への応用は、2つの方法が考えられます。ひとつは、直筆の作品を、好みのパターンをプリントした布地を使って「切り継ぎ」など在来の技法で掛軸に仕立てるやり方です。プリントは、緞子の織柄の立体感や深みには及びませんが、色柄が自由にできれば、よりご自身のイメージに近い掛軸を作ることができるでしょう。

もうひとつは、電子化された作品を、掛軸のデザインとともに1枚の布に印刷してしまうやり方です。従来、高度な技術が必要であった曲線でのくりぬきや別の布地のはめ込みなどもソフトウエア上のことなので実に簡単です。作品の上にデザインの要素を配することすら可能です。

一般的な紋様はご用意あります。お持込の画像を利用することも可能ですが、お気に入りの柄を掛軸に応用したい、といった場合「トレース」という作業が必要になりますので、料金が発生します。

一体印刷による掛軸

端折、総裏もおこなう、切り継ぎ以外の工程は掛軸とまったく同じで、高品質なものです。料金は、本格表装(化繊緞子使用)と同価格を予定しております。

>>一体印刷による掛軸制作例

印刷生地利用掛軸

印刷生地を利用し、切り継ぎ、中裏、端折、総裏と、伝統的な工程で掛軸に仕立てます。料金は、本格表装(貴船緞子使用)と同価格を予定しております。

>>印刷生地利用表装制作例

[PDF]凌雲堂表装料金表

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